国際交流展 ~韓国中原と南九州~に迫る!

加藤隊員

13年10月16日(水) 13:32

隊員の加藤です。
 
今回、私が調査するのは??
 
『韓国中原(チュンウォン)と南九州 
     ~日韓の古墳の多様性を検討する~』
と題された国際交流展!
 
 
この交流展は、日韓の2つの地域の古墳文化を比較することによって、
南九州の古墳時代の新たな姿・形を浮き彫りにしよう
というものです!
 
 
西都原考古博物館で開催されているんですが、
一歩中に踏み入れると、ミステリアスな雰囲気に包まれていて、
ワクワクしました☆
 
学芸普及担当の甲斐貴充さんに、
展示品を見ながら、説明していただきました!
 
その中の一部をご紹介♪
 
まずはこちら!
 
131016a_1
 
ポイントは、右側の手前が少しく凹んでいるのがお分かりでしょうか?
 
これは水などを入れる壺なんですが、
一部が凹んでいる形から、
人や馬が、ぶら下げて使うために作られたと考えられるんですって!
 
また、左下に耳状の取っ手がついているのが見えると思います。
現在は1か所しか残っていない取っ手ですが、
本来は5か所についていたようなんです。
 
この取っ手が、引っかけたり、固定したりするために使われていたらしく、
ここからも、当時の人が、この壺をぶら下げて使っていたことがわかるんですって!
 
 
壺の形ひとつから、当時の人々の生活の様子がつかめてくるんですね!!
 
 
131016a_2
 
”あんパン”みたいなこの形の土器。
何に使われたとおもいます?ちなみに後ろは、こんな感じ!
 
131016a_3
 
 
何かが折れたような跡が見られますが、ここに、取っ手がついていたんだそうです。
全体を想像してみると・・・キノコのような形なんですよね~!!
 
実はコレ、土器を制作するときの道具なんだそうです。
 
土器の形を整える際に、このキノコのような道具を内側にあてて、
外側から板で叩いて締めていくんですって☆
 
このような土器は、日本でも韓国でも、木製のものが多いようで、
展示されているもののように土製であるのは珍しいんですって!!!
 
 
そしてこちらは~?
 
131016a_4
 
こちらは、かまどの装飾ということなんですが・・・。
 
実は、同じようなものが日本でも見つかっていたものの、
何に使われていたのか分からなかったようなんです。
 
しかし、韓国で完全な形の ”かまど装飾” が見つかったことで、
日本で見つかった土器も、『かまどの装飾だ!』 と判明したんだそうです!!
 
 
国を超えて、文化が繋がっているのを感じると、本当に面白いですね~☆
 
 
このように、面白い発見がいっぱい詰まったこの国際交流展!
 
 
最後に、みなさんにクイズです!
 
この大きな木箱は、いったい何だかわかりますか?
 
131016a_5 131016a_6
 
 
 
正解は♪
 
10月18日(金曜) 夕方6時55分~の  
『みらい・みやざき まなび隊』をぜひぜひ、ご覧ください!!!!
 
131016a_7
 
『韓国中原(チュンウォン)と南九州 ~日韓の古墳の多様性を検討する~』は、
西都原考古博物館で、12月1日まで開催中です!
 
ご自分の目でも、歴史を感じてください☆

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